ラブドール工場勤務┃映画「ロマンスドール」【ネタバレなし】のあらすじ解説

主人公の北村哲雄(高橋一生)は美大出身のフリーターです。知人の紹介で久保田商会という会社に面接に行く事に。そこの久保田商会はラブドール生産工場の会社だったのです。哲雄は知人に「ここに行け」としか言われてなくラブドール生産工場とは知らずに来た事で久保田商会の田代まりあ(渡辺えり)は思わず笑ってしまいます。

早速面接を取り仕切るのはラブドール造形師の相川金次(きたろう)です。ラブドールにも色々な素材の説明がありラテックス・ソフトビニール・シリコンなど。相川は究極の人形を追い求めており人肌の様な感触、つなぎ目のない一体型の体。その熱い想いに心打たれた哲雄は久保田商会で働く事を決心します。

実際に久保田商会で働き出した哲雄。ラブドール製作のノウハウを教わりながら徐々に仕事を覚えていきます。ですが究極の一体を製作する為に試作品を社長の久保田薫(ピエール瀧)にチェックしてもらいますが「胸がリアルじゃねぇ」とダメ出しを出されてしまいます。哲雄と相川は胸のリアル感を出す為にどうすればいいのか考えた結果実際の女性の胸を型取りしようという結論に至ります。

ただラブドールの為に胸の型を取らせてくれと女性にお願いすると警戒されてしまうので医療用の人工乳房を作るために型を取らせてくれと偽ってお願いする事に。そこに美術モデルとしてやってきたのが小沢園子(蒼井優)でした。

哲雄と相川は園子の胸の型を取るためのアルジネートをどちらが塗るかをジャンケンで決めて大盛り上がり。結局ジャンケンは相川が勝利し大歓喜。「おっ●い！おっ●い！」と雄たけびをあげますがあまりにも綺麗な園子に怖気づいた相川は「緊張しちゃうから…。」とアルジネートを胸に塗る作業を哲雄に譲る事に。

何とか型取りを終えた後興奮を抑えきれなくなった2人。「我々は人工乳房の人間の乳房を忠実に再現するのが目的で型をとるだけでは不十分なとこがあるので助手の北村に乳房を触らせてくれませんか？」と相川。哲雄は慌てて「この人病気で本調子じゃないんで。」と必死に止めに入ります。その様子を見た園子は「私の胸が誰かの役に立つのなら触ってもいいですよ。」と奇跡の承諾。

モミ…モミ…。モミ…モミ…。園子の胸を哲雄が揉みながら手の中の乳房の感触が変化していき天国を感じているその時「もうよろしいですか？」と園子。ハッとした後、役目を終えた園子を見送る2人。ですが園子のピアスの忘れ物に気付いた哲雄は慌てて園子を追っかけて駅に向かいます。

忘れ物を渡した後哲雄から唐突に「あなたの事が好きになってしまいました。僕と付き合って下さい。」と突然の告白。頷く園子。2人は付き合う事に。

園子にはラブドールの事は隠しあくまで人工乳房を作っているていでお付き合いを続け2人は無事に結婚します。なお園子の胸で型取りをしたラブドールは「幸子」と名付けられ胸の感触がとてもリアルで商品は大反響を呼びバカ売れ。それに伴い哲雄の仕事は多忙を極めその生活は4年ほど続きます。

4年が経過した頃仕事が上手くいってない哲雄は園子に八つ当たり。夫婦生活が上手くいってない事もありゲームセンターで知り合った女性ひろ子とカラオケに。夫婦がすれ違いになってしまいます。

ある日哲雄が家に帰宅すると「実家の父の具合が良くないみたいだから家を出ます。2,3日泊ってきます。」と園子から置手紙が。自ら連絡は取らず帰りを待っていると園子の母から哲雄に電話が入ります。内容は「園子の携帯が繋がらないんだけど園子そこにいる？」という内容でした。「今はちょっといません。」という旨を伝えて「それよりお義父さん大丈夫ですか？」と問いかけるとお父さんは今、横でピンピンしてるしていると…。

園子の父の具合が悪いという置手紙は嘘だったんです。