盗んだのは絆でした┃映画「万引き家族」【ネタバレなし】のあらすじ解説

本作品の冒頭は父親の柴田治(リリー・フランキー)と息子の柴田祥太(城桧吏)のスーパーでのゴリゴリの万引きシーンから始まります。

東京都に暮らす5人家族の物語です。家族構成は父の治と妻の信代(安藤サクラ)。信代の妹の亜紀(松岡茉優)。治の息子の祥太に母の初枝(樹木希林)の5人からなり5人の暮らしは貧困ですが困った時には万引きをして何とか生活をしていました。

ある冬の寒い日の夜とある団地の廊下で1人の幼い女の子が震えているのを治と祥太が発見します。見かねた治はその少女を連れて帰ります。

「ゆり」と名乗る少女。家族で夕食中ゆりの体が傷だらけという事に初枝が気づきます。ですがやはり元の家まで帰そうとなり、ゆりを家まで送り届けます。

しかし送り届けた家の前に来るとなにやら子どもの事で口論する声が聴こえてきます。「私だって産みたくて産んだんじゃない！」と女性の声が。ただならぬ雰囲気を感じた一行は結局柴田家に引き返す事に。

ゆりの虐待を知った柴田家。ゆりを新しく家族に迎え6人家族として暮らしていく事を決心します。信代は「これは誘拐ではなく保護だ」と主張します。

その後2ヶ月経過しましたが、ゆりに捜索願が出された様子はありませんでした。しかし娘が行方不明になっているのに捜索願を出してない親の情報をマスコミが嗅ぎつけニュースで報道されてしまったんです。そこでゆりの本名は「北条じゅり」という事が発覚します。一家はカモフラージュの為、ゆりの名前を「りん」と呼び髪も切りました。