主婦の横領犯┃映画「紙の月」【ネタバレなし】のあらすじ解説

主婦の梅澤梨花(宮沢りえ)はわかば銀行で働く銀行員です。4年間パートして働き最近契約社員に昇格しました。夫の梅澤正文(田辺誠一)との間に子どもは居ません。

ある日外回りの営業中に顧客である平林孝三(石橋蓮司)の自宅を訪問します。嫌味な性格の平林でしたが梨花の必死の説得で国債を買ってくれたのです。その後お茶を入れてくれるよう平林に言われて台所でお茶を入れてる最中に肩を触られます。

ハッと振り返ると平林孝三の大学生の孫・平林光太(池松壮亮)が「大丈夫ですか？」と止めに入ってくれました。梨花は少し安堵した表情を見せます。

ある日梨花は外回りの営業でお客様からお金を預かった後に化粧品売り場に立ち寄ります。化粧品を衝動買いしてしまった後お会計で8000円ほどお金が足りない事に気付きました。夫の意向でクレジットカードをもっていない梨花はさっきお客様から預かったお金を使って立て替えます。

その後すぐにATMに走り1万円をおろして先ほどお客様からお預かりした袋の中に1万円を戻しました。

その後地下鉄のホームでたまたま平林孝三の孫・光太と出会います。2人はまるで惹かれあう様に同じ電車に乗り電車の中で互いに見つめあい男女の関係をもってしまいます。

男女の関係をもってしまった2人。

その後も梨花と光太のゴリゴリ不倫加減は衰えを知りません。

何回も何回も関係を持ってしまいます☆

この日は顧客である平林の自宅で定期預金代の200万円を受け取っている時ウチの家族は「借金まみれの奴らばっかりだ」という話を聞かされます。光太も例外ではなく梨花はショックを受けます。

光太によくよく話を聞くと大学の学費をサラ金から借りたという内容でした。父親はリストラされお金も立て替えてもらえそうにないので大学は辞めるつもりだと。

銀行に戻ると平林孝三から梨花宛てに電話が入りました。「ウチの孫にあったろ？何話したんだ。金貸せって言われたのか？何かあったらこっちにとばっちりが来るんだ。余計な事するな。」と一方的に言われてしまいます。

梨花は金はあるくせに孫のピンチを救わない平林孝三に憤りを感じたのかお預かりした200万円の横領を企てます。

定額預金証を発行していた相川恵子(大島優子)に「平林さんが急に現金が必要になったみたいでキャンセルになった」と嘘をつき定額預金証を盗んでしまいます。現金化した200万円を横領。盗んだ証書を平林に渡し預かり証を返してもらい学費に充てて欲しいと「2年後までに月々少しずつ返して」という条件で200万円を光太に渡します。

その後も認知症気味の顧客の高齢者女性から預かった300万円を立て続けに横領。こうなってしまってはもう歯止めは効きません。同時期に夫の正文の上海転勤が決まり時間と金を手に入れた梨花は光太とホテルのスウィートルームに宿泊したりと贅沢三昧の日々。罪の意識なんてなくなってしまいました。